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心を打った この本の この一行

選りすぐりの書籍から、心に響いた一文を紹介します。
「ちょっと教えてほしいんだか・・・、で始めるコミュニケーション」
心理学者である著者が、心理面からの部下への接し方を解き、「できる上司」になる方法を指南します。

本書いわく「できる上司」ほど心理学を(無意識かもしれませんが)信じられないくらい上手に活用しているそうで、新しいアプローチで部下との関係を考えるよいヒントが得られると思います。

「では、上司のほうから部下に心を開くには、どんな態度をとればいいのでしょうか。いちばん簡単なのは、周囲の人間に気軽にものを尋ねることです。"△△君、ちょっと教えてほしいんだが・・・"そんな言葉で、自分にわからないことや不得意な分野を部下に教えてもらうのです。」

威厳にこだわる上司は、部下に教えを請うのに抵抗をおぼえるかもしれません。しかし、部下の立場で考えると、上司に得意な分野に関してたずねられて気が悪いはずもなく、自分の知識を披露できると同時に、上司に親近感をおぼえ、逆に上司に対しても気軽に相談を持ち掛けやすくなります。⇒Blog Ranking

「できる上司」は部下のどこを見ているのか―相手の心をつかみ、やる気を引き出す心理学
渋谷 昌三
大和書房大和書房大和書房
定価 : ¥ 1,470
2003-11
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☆☆☆
「ガラス張り経営が原則」
すごく売れてますね、この本。鹿児島が生んだ大経営者稲盛和夫氏渾身の力作です。

氏の経営手法である「アメーバ経営」とは、会社組織をアメーバと呼ばれる小集団に分け、それぞれのリーダーがあたかも経営者として組織を率い、全社員参加経営を目指す経営システムをいいます。

各アメーバがうまく機能するのには「ガラス張り経営」が原則であるといいます。

「会計は、会社の真実の姿をありのままに社内外に表すべきである。そのため、公明正大に経理処理された経営数字は、幹部から一般社員までよくわかるようにガラス張りにしておくことが大切である。」

全員参加経営を目指すアメーバ経営では、経営陣だけが会社の現状を把握するのではなく、各アメーバの末端までその情報がいき渡っている必要があります。特に"お金・数字"に関するデータは正確で透明であるべきです。そうすることでグループ全体の状況とその進むべき方向、課題が明らかになり、全社員の力が集結すると氏はいいます。⇒Blog Ranking

アメーバ経営―ひとりひとりの社員が主役
稲盛 和夫
日本経済新聞社日本経済新聞社日本経済新聞社
定価 : ¥ 1,575
2006-09
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☆☆☆☆
「プロとしての仕事を得るために宿題をやらなくちゃいけない」
「金持ち父さんシリーズ」起業編です。倒産・借金を経験した著者だからこと語れる、起業の心得と現実。「いつかはオレも」とお考えの方はぜひ一読すべきでしょう。

さてさて、本書の1節に「ジョブ」と「ワーク」の違いについて書かれています。

「偉大なスポーツ選手で、そうなるための練習に対して支払を受けていた人なんて、私は一人も知らない。たいていのプロの選手は、そのスポーツを若いときに始めて、普通の選手よりもずっと長い時間とエネルギーをかけて練習をしてきた人だ。何年も練習してきて、レッスンを受けるためにお金を払ってきた人も多い。プロの選手として支払いを受けるずっと前から、とても多くの時間をつぎ込んでいる。プロとしての仕事を得るために、宿題をやらなくちゃいけなかったんだ。」

報酬を受けるための働きが「ジョブ」であり、その「ジョブ」を成し遂げるために支払う代価が「ワーク」です。プロと呼ばれる人たちはすべからくワークを済ませた人たちです。起業家も起業家としての宿題(ワーク)を時間とお金を投資してでも済ませておく必要があるのです。⇒Blog Ranking

金持ち父さんの起業する前に読む本 -ビッグビジネスで成功するための10のレッスン
ロバート・キヨサキ シャロン・レクター 白根 美保子
筑摩書房
定価 : ¥ 1,995
2006-11-10
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☆☆☆☆
「我々は案外と消費者について多くを知らないでいる」
ヒットを飛ばした商品、そこには何か共通点があるのでしょうか。本書では2004年から2006年までに日本全国でヒットした商品22品を取り上げ、その商品開発の舞台裏から関係者のインタビューを収録し、ヒットの法則を探ります。

ヒット商品を生み出した企業の「姿勢」という観点から見た共通点はどのような点でしょうか。

「ここで一つあげるならば、"対話"である。これは、我々があたかも自明のことと思っている言葉や事象の本質的な意味をつかむための作業といえる。"我々は案外と消費者について多くを知らないでいる"ということを自覚した企業ほど、ヒット商品をリリースしているようにみえる。」

コンビニの棚に何気なく並んでいる商品の数々。商品ひとつひとつに開発者の思いがこめられ、切磋琢磨した技術が凝縮されています。しかし、勝ち残るのはほんの一握り。謙虚に消費者との対話を続け、消費者の心に開発者の声が届いた商品だけなのです。

ヒットの法則
奥井 真紀子 木全 晃
日本経済新聞社
定価 : ¥ 730
2006-11
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☆☆
「いまの消費は心理学の分野に入っています」
イトーヨーカ堂時代、周囲の大反対を押し切ってセブンイレブンを創業し、いまや日本一の小売業に育て上げた現CEO 鈴木敏文氏が語る商人のあるべき姿勢。景気の影響を受けやすく、浮き沈みの波が激しい小売業界において、数々の修羅場をくぐってきた氏が語る言葉は、シンプルながら非常に説得力のあるものばかりです。

「いまの消費は、完全に心理学の分野に入っています。しかし、多くの人は、いまだにこれを経済学の分野だと考えています。たしかに、従来的な考え方からすれば、消費は経済学の分野でした。-しかし、いまは完全に買い手市場の時代に入っており、もちろん経済学的なところで考えなければならない部分もありますが、おもにお客様の心の持ち方によって価値決定がされる時代です。」

不況の際、政府は統計・数字の上で政策を決定し、消費をコントロールしようとします。それがまったく機能しなかったのは周知の通りです。経済学は人は必ず合理的に行動することを前提に成り立ちます。しかし人は必ずしも合理的ではありません。例えば、夏におでんが売れる地域やタイミングがある、という事実は経済学では見えません。商人たるものお客様の気持ちを見透かす努力を怠ってはならないのです。⇒Blog Ranking

商売の原点
鈴木 敏文
講談社
定価 : ¥ 1,470
2003-11-22
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☆☆☆


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