心を打った この本の この一行

選りすぐりの書籍から、心に響いた一文を紹介します。
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「自分の人生にやがて終わりが来ることを骨の白さが告げていた」
「スーパーモーニング」キャスターでおなじみ鳥越俊太郎氏です。

氏は中学生のころ墓地で衝撃的なものを見てしまい、そのときからある種の「無常観」が彼の人格に影響を与えているといいます。

「墓地とちょっとした森や川がある遊び場は、隠れたり発見したりするにはスリル満点の格好の場であった。-ある墓石がずれていて、穴の中に素焼きの茶色っぽい骨壷が見えた。"あれ?これって何だろう?"それまでまったく無邪気な少年だった私は、単なる好奇心でのぞいてみた。つぼの中にちらりと白い骨が見えていた。その骨を目にした瞬間、私は雷にうたれたように全身を揺さぶられ、周りの景色が消えうせた。自分の人生にやがて終わりが来ることを骨の白さが告げていた。"ああ、人間って最後はこうなるんだ!"私の心の中では悲鳴に似た叫び声がこだましていた。」

この瞬間、私は私にしかない私だけの人生、父親のものでも母親のものでもない、自分だけが持っている、限りある人生という時の長さを思ったそうです。結果、「今、自分が置かれた場所で楽しくやろう」という現在の人生観につながります。

ちなみに楽天の三木谷社長も人生の有言性に気づいたとき、人生観が変わったと語っています⇒Blog Ranking

人間力の磨き方
鳥越 俊太郎
講談社
定価 : ¥ 840
2006-06-21
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「ローマ帝国は"パンとサーカス"で滅びた」
素敵なタイトルに惹かれて飛びついたんですが、読み進めるうちに「ずいぶんと極論だな~」とプロフィールを見たら、著者はどこかの宗教の代表の方でした。読まれる方は自身のフィルターを通したほうが良いでしょう。

その中にも同調できる一文がありました。

「そう、ローマ帝国は"パンとサーカス"で滅びた。-政府は"パン"・・・つまり食べ物を無料で市民に配ったのである。働かなくても、食べることに困らなくなった市民たちは、やることがなくなって暇をもてあました。すると、政府は次に"サーカス"・・・つまり危険な遊び、ゲームの観戦を提供したのである。いわば、コロセウムでの殺人ゲームである。奴隷戦士たちは相手を殺すか、自分が殺されるまで、協議をやめることが許されなかった。また、相手は人間でなく、空腹のライオンなど、猛獣の場合もあった。しかも、武器も持たされず、である。-今の日本で、そんな殺人ゲームはない、と思われるかもしれない。そんなことはない!それに気がつかないことが問題である。K1やプライドなどが盛んに行われるようになったが、あれはスポーツではない。」

私はボクシングをしていたこともあり、格闘技の類は大好きです。以前までは格闘技は夜中にこっそりとテレビで放送されるような、一部のマニア向けのスポーツでした。しかし今はゴールデンタイムに堂々と放送され、プロ野球以上の高視聴率をあげています。大晦日などはどこのチャンネルも格闘技一色です。しかも、ルールは限りなく殺し合いに近くなり、流血・骨折は当たりまえ、死者が出てもおかしくないような試合内容を、視聴者は要求します。日本人はいつからこんなに格闘技好きになったのでしょうか。ショービジネスとしての成功型なのか、それとも"パン"を与えられすぎて生命の尊さを忘れた人間の堕落なのか。ちょっと考えてしまいますね。⇒Blog Ranking

2012 人類の終焉―太陽からの啓示
辻本 公俊
ブックマン社
定価 : ¥ 1,575
2006-06-01
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「なぜ人間は、夢を持ってもそれに結びつく努力をできないのだろう」
不良達が東大合格を目指すという漫画「ドラゴン桜」の名言を集めた本書。漫画自体は読んだことありませんが、随所随所で魅力的な言葉が出てくるようです。

「東大を目指すといって、いきなり猛勉強を始める人間はごく少数。たいがいは漠然と願うだけ。そして段々夢は薄れていく。なぜ人間は、夢を持ってもそれに結びつく努力をしっかりできないのだろう。」

夢を持つことでさえ少人数と言える現代、さらにその中から夢に向かって努力ができる人はごくわずか。多くの人は「ただ生きていく」だけなのでしょうか?

同ページにドラッカーの言葉が紹介されていますが、これがまたいい言葉です。

「私が十三歳のとき、宗教の先生が生と一人ひとりに"何によって人に覚えられたいかね"と聞いた。誰も答えられなかった。先生は笑いながらこう言った。"いま答えられるとは思わない。でも、五十歳になって答えられないと問題だよ。人生を無駄に過ごしたことになるからね"」

⇒Blog Ranking

ドラゴン桜 東大合格をつかむ言葉161
「モーニング」編集部 三田 紀房
講談社
定価 : ¥ 1,000
2005-08-19
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「プラットフォームを普及させるにはキラーコンテンツが必要」
普通、歴史は縦に読むものです。時の経過に従い、人物なり出来事なりを描きます。本書では歴史を横に読みます。タイトルはずばり「1985年」。(>_<)

1985年は日本近代史上最も面白い年であると本書では言い切ります。
プラザ合意、ゴルバチョフの登場、つくば万博、レーガノミクス。

そんな世界を揺るがす重大出来事が並ぶ中、私がピックアップしたのは。

「ニューメディア関連がいまひとつパッとしなかった中にあって、この年にはのちに巨大なニーズを生み出すブレイクスルーがあった。それは任天堂のファミリーコンピュータ、通称ファミコンのヒットである。-原動力となったのは、85年9月に初登場した"スーパーマリオブラザーズ"の大ヒットである。新しいプラットフォームが普及するためには、キラーコンテンツと呼ばれる人気商品が必要になる。インターネット関連ビジネスにおいて、今日では"常識"となったこの法則が、このときはきれいにあてはまった。」

おお!遊びましたね、「スーパーマリオ」。これほどまでに子どもたちの間に急速に普及したコンテンツは日本史上皆無ではないでしょうか。最近のゲームは複雑になりすぎて全くついていけません。携帯電話やAV機器なども技術の革新と共に複雑化は進むものの、訴求力は逆に減少していっているように思われます。あの頃の、ピコピコと単純ながら何時間も熱中した「マリオ」をお手本に、消費者の心を本当につかむキラー商品の登場を期待したいですね。⇒Blog Ranking

1985年
吉崎 達彦
新潮社
定価 : ¥ 714
2005-08
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「ビジネスとは最大の利回りを得ること」
本書では「プッシュカートビジネス」という言葉が出てきます。これはディズニーランドなどでポップコーンをワゴンで売っている、あの手のビジネスです。「プッシュカートビジネス」こそが利回が最大になるビジネスであると本書はいいます。

「ビジネスとは最大の利回りを得ること。-つまり、なるべくお金をかけずに商売をするという当たり前のことです。-あるダイエット食品で成功している経営者の方からお話を伺う機会があり、"今までの知識を持ったままで20代に戻ったとします。これからビジネスをはじめるとしたら何をしますか?"と聞きました。彼の答えは"銀行のATM跡の2坪ばかりの場所で豆腐を売る"でした。また、元マイクロソフト社長の成毛眞さんも日経ビジネスのインタビューの"これからビジネスをやるなら何をするか"という質問に"鉄板をやる。鉄板ならお客が自分で料理を作ってくれるしコストがかからない"と答えています。」

これから起業を目指している人からすると「なんか夢のない話だな」とガックリくるかも知れません。しかし、優れた経営者の発想はみなこういうところにあると本書では言います。夢なんか追いません。どこがハードルが低いかだけを考えます。自分のこだわりやプライドは影響力を持ちません。⇒Blog Ranking

会社にお金が残らない本当の理由
岡本 吏郎
フォレスト出版
定価 : ¥ 1,575
2003-12-10
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「ビジネスマナーはリスペクトの気持ち」
4月から社会人になった方々は、ようやく社会に慣れてきた頃でしょうか。そんな中、やはりビジネスマナーには戸惑いがあるかもしれません。ビジネスマナーは学校では教わりません。それでいて毎日、毎時間その必要性に迫られます。特に初対面の人と接するときには注意が必要です。人の評価は第一印象で決まってしまうことが多々あるからです。

そんな初対面におけるビジネスマナーの捉え方です。

「大学を出て社会人になった途端、あなたは初対面のときに注意しなければならないことを次から次へと求められます。名刺に添える手の形から、お辞儀の角度、果てはズボンの折り目のつけ方まで。星の数ほどあるそんなビジネスマナーを、もともと初対面が苦手なあなたがさらりと身に付けることなんて、当然無理な相談です。-ですから、"ねばならない"的な、よく耳にするマナー的な既成概念は、忘れてしまいましょう。しかし、ひとつだけ気をつけてください。何度も言うように、相手へのリスペクトを忘れてはいけないということです。相手に対するリスペクトの気持ちさえあれば、それをどう伝えるかに気持ちを砕けば、おのずから礼儀正しさには注意を払うことになります。」

リスペクトの気持ちは、目上の人であれ、目下の人であれ、決して忘れてはいけないものです。私の好きな言葉に「実るほど頭をたれる稲穂かな」という言葉があります。この気持ちがあれば、わざわざビジネスマナーのマニュアルを頭に叩き込む必要などないのかも知れません。⇒Blog Ranking

初対面の教科書―おちまさとプロデュース
「おちまさとプロデュース 初対面の教科書」をつくる会
日本放送出版協会
定価 : ¥ 1,470
2005-05
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「冷蔵庫の開け方で分かる伸びる人間」
料理の鉄人でおなじみ道場六三郎氏の「伸びる人間の見分け方」です。

「伸びる人間と伸びない人間は、たとえば、僕の仕事の世界で言えば、冷蔵庫の使い方一つで見分けがつく。たとえばウニをもってこいと指示されたときに、冷蔵庫を開けたまま"えーと、ウニ、ウニ、あれーどこだっけ"なんて手間取っている人間はダメ。手前のものを出して膝に乗せたまま、奥を覗き込んでいるような人間もダメ。どちらも将来、成功する見込みは無い。僕が保障する。」

へえ、冷蔵庫の開け方だけで素質を見抜けるとは、いかにも職人らしくてかっこいいですね。要は料理人たるもの、どこにどんな食材がどのぐらいの量はいっているかを把握し、必要なものをすばやく出せなければならないのは当たり前ということだそうです。料理人を目指している方、冷蔵庫の開け方にはご注意を。料理人でないビジネスマンも、常日頃より情報の整理整頓は怠らず、いつでも引き出せるようにしておきましょう。(^-^)
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「一本立ちできる男」はここが違う
道場 六三郎
新講社
定価 : ¥ 1,470
2003-10
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「"すぐに役立つか分からない情報"が蓄積しはじめた」
Amazonで買い物をされた方はご存知かと思いますが、Amazonサイトを開くたびにユーザに適したトップページに自動カスタマイズされます。また、商品を購入したときには「こんな商品もいかがですか?」といかにも購買意欲のそそられる商品が表示されます。

これらはすべて「データマイニング」のなす業です。ユーザが過去に閲覧した商品を解析し、ユーザが何に興味を持ち、どんな商品を欲しがっているのかを予測しページをカスタマイズします。「ついでにいかかが?」商品も過去の統計情報から、セット販売に適した商品をピンポイントで導き出します。

こういったデータマイニング、統計分析ははるか昔からあったマーケティング手法ですが、今と昔とでは圧倒的な違いがあります。

「従来型の統計分析の弱点の一つに、分析を思い立ってからデータを収集しはじめなければならない点があった。その過程で情報のスクリーニングが行われるし、そもそも情報収集に時間がかかり、タイムラグが発生してしまう。-しかし、社会の急速な情報化によって情報機器がくまなく普及し、情報の保存コストは幾何級数的に低下した。一見無駄と思える情報を電子媒体上に取っておく余裕ができた。-こうして、企業をはじめ各組織体には、"すぐに役立つか分からない情報"が蓄積しはじめた。"」

情報蓄積コスト低下の第一要因はハードディスクなどの記憶媒体の価格下落です。これにより爆発的な量の情報がデータ化され、今もデータウェアハウスに蓄積され続けています。
しかし、いくら情報量が増えたところでマイニング手法が間違っていれば、そこから砂金は拾えません。データマイニングは万能ではありません。これからも研究すべき余地はあり、またまだ「人の直感」に劣るところも多々あることでしょう。⇒Blog Ranking

数式を使わないデータマイニング入門 隠れた法則を発見する
岡嶋 裕史
光文社
定価 : ¥ 735
2006-05-17
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「企業は特定の目的を達成するために結成された機能集団」
「会社にとって自分がいかに小さい存在だったかがわかった」
会社を辞めた人がよく口にする言葉です。組織の中にいる間は自分の存在を過大評価していたことを意味します。実はこのような幻想が社員の力を最大限に発揮し、日本企業の発展を支えてえてきたと本書は説きます。

「経営者は、社員向けの訓話や挨拶など機会あるごとに、会社と社員の利害が一致していて運命共同体的な関係にあると語り続けてきた。-社歌、社員章、社是・社訓、それに朝礼やラジオ体操なども共同体としての一体感を強めるためのシンボル、儀式として用いられてきた。-そもそもいくら共同体を擬制しようと、企業は特定の目的を達成するために結成された機能集団(目的集団)であることに変わりはない。いつの時代でも企業にとって利潤の追求は不可欠であり、そのために社員から貢献を引き出すことが必要である。」

企業の側からすれば、会社が機能集団であることを認めてしまうと、目的や利害が一致する範囲内でしかメンバーの協力を得ることはできません。貢献と等価の報酬を与えていては会社に利潤は出ません。そこで会社はあの手この手で個人の利害や打算を超えた貢献を引き出そうとします。これは資本主義の本質と言うことができるでしょう。⇒Blog Ranking

囲い込み症候群―会社・学校・地域の組織病理
太田 肇
筑摩書房筑
定価 : ¥ 714
2001-12
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その他読んだ本-7月
本気で言いたいことがある
さだ まさし
新潮社
定価 : ¥ 735
2006-04-15
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タリバン
田中 宇
光文社
定価 : ¥ 714
2001-10
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アメリカの宇宙戦略
明石 和康
岩波書店
定価 : ¥ 735
2006-06
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「5+3=○は演算処理作業、○+○=8は創造作業」
有名な話ですが、日本の学校では「5+3=○」という答えの一つしかない問題、いわゆる「閉じた問題」で勉強しますが、英国などでは「○+○=8」という複数の答えが存在する「開いた問題」が出題されます。

この数式の考えは、キャリア形成のシーンでも適用されるそうです。

「○+○=8についてさらに考えてみましょう。この数式の左辺はいわば"手段"であり、右辺は"目的"とみることができます。たとえば、右辺の8にあたる部分を、いま"富士山に登る"と置き換えてみます。つまり、いま自分の目的を富士山に登るとしてたとき、その手段、方法はどんなものがあるのか、それを思い巡らせ行動するのがこの数式を解く行為になります。-キャリア形式においても、右辺にあたる目的、つまり"何の仕事をやってみたい"のか、もっと大きくいうと"どういう自分になりたいのか"をまず明確に設定する必要があります。その上で、左辺の手段、方法論を思い巡らせる。これがキャリア形成の原則です。」

「不景気だから資格でも取っておこう」とか、「このスキルを習得しておけば就職に有利になるだろう」、これらはすべて「5+3=○」の発想です。これらはあくまで手段であり、そこからキャリア形成は生まれません。
人生において大小すべてのことが、○+○=○という数式を完成させる作業であり、右辺である目標も左辺である達成手段も誰でもない自分が決めることです。⇒Blog Ranking

「ピカソ」のキャリア「ゆでガエル」のキャリア
村山 昇
すばる舎
定価 : ¥ 1,470
2003-10
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「あなたはどう思うの?」
社員を「やる気」にさせる20個のシンプルな仕掛け、という題材でベストセラーになった本書。
書かれている内容はどれも理想論というより勝手な「決め付け」で、これを本当に実行している会社があるならお目にかかりたいくらいです。(^^;

「泊まりの合宿」「トップと語ろう会」「全員参加ランチ」etc...。
私なら絶対に参加したくありません・・・。(>_<)

そんな本書にも、面白い一文がありました。

「上司が部下に"あなたはどう思うの?"と言ってあげることです。-使い方は、部下が質問や相談をされたときにすぐには答えないで、"あなたはどう思うの?"と逆に問いかけるわけですね。

部下 "課長、今回の新商品、どうアプローチすれば売れるでしょうか?"
上司 "君(あなた)はどう思うの?"

そうすると部下は必ず考えます。それで少しずつ成長もしていきますよね。」


これは「コーチング」の基本中の基本となる技術でしょう。部下や後輩に助言を求められたとき、私なら一問一答で即座に指示を出してしまいます。スピードが求められるケースならこれがベストかもしれませんが、これでは相手は成長しません。将来また同じ助言を求めてくるでしょう。「あなたはどう思うの?」のたった一言で相手の成長を促し、今流行の「コーチ」することができるのです。⇒Blog Ranking

上司の すごいしかけ
白潟 敏朗
中経出版
定価 : ¥ 1,365
2006-03-01
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「一日に三人の知らない人と話をしよう」
お客さんと接している客商売の人は、お年寄りになってもボケにくいそうです。新しく出会った人とコミュニケーションをとることは、顔見知りの人よりも、脳を活性化し、他人との共感を求める特殊な神経細胞である「ミラーニューロン」がいきいきと働き出します。

「脳の活性化のためには、少なくとも一日に三人ぐらいの知らない人と会話したほうがいいといわれる。宅配便の配達人がきたら、"寒いですね。半袖で大丈夫なの?"と話しかけてみる。コンビニで買うのではなく、近所の商店に行き、"いま、いちばん売れてるカップめんはどれ?"と聞いてみる。ついでに、"これ、食べたことあります?こっちとどっちがスープが濃厚かな?"などと、話をさらに発展させてみる。このように心がけていれば、一日に三人の新しい出会いを見つけるのは、そう難しいことではないだろう。」

確かに初対面の人と会話をするのは、相手の表情や性格を瞬時に見極め、適した話題や話し方を選択する必要があるなど、普段あまり使わない脳を使ってるような気がしますね。脳も活性化され、コミュニケーションスキルも伸びるとなると一石二鳥ですね。(^-^)y⇒Blog Ranking

「頭がいい人」は脳のリセットがうまい
保坂 隆
中央公論新社
定価 : ¥ 777
2006-05
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「いつまでもプラス思考でいるというのはただの能天気」
世の中にはプラス思考の人がいれば、マイナス思考の人もいます。慨してプラス思考のほうが良いとされ、そのプレッシャーからマイナス思考の人たちはますます「どうしておれは・・・」とマイナスの方向へ考えてしまいます。

そこで、こんな話を。

「コップに半分水があるとき、"半分しかない"と考えるのがマイナス思考だとすれば、"半分もある"と考えるのがプラス思考だとしましょう。そして最近とみに、マイナス思考はダメだからプラス思考にしなさいという風潮が強くなっています。これはとんでもない間違いです。たとえば、右も左もわからない砂漠に残されて、水筒に半分水が入っていたとします。そのときに"まだ水が半分もある"と考える人間がいるとしたら、これはよほど生きる知恵の無い人間です。こういうときには"もう半分しかない"と考え、できるだけその水がなくならないようにしなければいけないのです。-いつまでもプラス思考でいるというのはただの能天気、あまり頭のよくない人間といって差し支えありません。」

バブル経済の頃に「いつまでもこの状態が続くはずが無い」とマイナス思考をしていた人は、バブル崩壊の被害は受けなかったことでしょう。これは極論かもしれませんが、つまりは、何事も状況に応じて考え方を変えなければならないのだということです。⇒Blog Ranking

こころがものすごくラクになる考え方
すがの たいぞう
毎日新聞社
定価 : ¥ 1,300
2003-04
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「人の欲望は、世界経済の指示によって動いている」
以前本ブログで紹介した「上司は思いつきでものを言う」の著者 橋本治氏です。

あなたが今欲しいと思っている商品は、本当に「欲望」に値するものなのでしょうか。そんな疑問を提起してくれる一文です。

「世界には二種類の人間しかいません。"金を持っている人間"と"金を持っていない人間"です。"金を持っている人間"は、"金を持っていない人間"に金を与えて、生産活動を行わせます。これが、今の世界の"経済"です。しかもこの"経済"は、"必要"の上で成り立っているわけではありません。"欲望"というフロンティアの上で成り立っているのです。ということはなんのか?"人の欲望は、世界経済の指示によって動いている"です。一見すると逆のようです。"世界経済は、人の欲望によって動かされている"、普通はこのように考えられているようですが、よく考えれば、これは違うということくらいは分かるでしょう。」

例えば、ルイヴィトンのバッグ。この商品は消費者の欲望が形になったものではありません。何も無いところから「ああ、LVのマークの入ったバッグが欲しいな~」とは思いません。あくまでも「商品」が先に提供されて、それが消費者の欲望を導いたのです。世の中の商品やサービスはすべて「提案」が先で、消費者の欲望を得ないものは淘汰されていく、つまり「経済により欲望が動かされる」と言えるのだ、というのが本書の言うところです。⇒Blog Ranking

乱世を生きる 市場原理は嘘かもしれない
橋本 治
集英社
定価 : ¥ 735
2005-11
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「調子が悪い日ほど、野球をしていて楽しいし、わくわくする」
モチベーションって高まるときもあれば、急激に減退することもありますよね。このモチベーションを自分でコントロールできればどれだけ人生にプラスとなるでしょう。

本書ではモチベーションを医学的に解説し、スポーツ選手のエピソードや自己診断チェックシートなどとともにその高め方に言及します。

ここではプロ野球選手 イチローをモチベーション管理の達人と例に挙げます。

「ある試合で、イチローは五打数五安打の結果を残した。試合終了後のインタビューで、記者が"今日は最高にしあわせなのでは?"と尋ねた。イチローの答えはこうだった。"今日はそんなに面白い試合ではありませんでした。自分の実力が出ただけ。学ぶべきものは、このゲームからは何もありませんでしたね" たいていの人は、自分にとってよい結果が出れば喜ぶし、満足感に包まれる。-しかし、本当に大切なことは、よくない結果が出てしまったときに、いかにやる気を持続させるかだ。-イチローは"調子が悪い日ほど、野球をしていて楽しいし、わくわくする"と語っている。ヒットを打てなかった試合では、なぜ打てなかったのかを自分の頭の仲で追求する。そこに打者としての醍醐味があるという。」

イチローってすげー・・・。私は野球はほとんど知らなく、イチローに関しても全く興味がなかったのですが、この一文で彼が只者ではないことを十分に認識しました。イチローは、常に学習のアンテナを張り、結果のよしあしではなく、一打席、一球から何かを学び取ろうとし、飛躍の前兆を感じようとしているそうです。私も見習いたいところです。⇒Blog Ranking

なぜモチベーションが上がらないのか
児玉 光雄
ソフトバンククリエイティブ
定価 : ¥ 735
2006-03-16
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「頭のいい人が使う"たとえるチカラ"」
いますよね、人にモノゴトを説明するのにわざわざ難しい単語を連発する人。知的に思われたいのでしょうが、実は逆効果だったりします。

「難しいことを難しくしゃべる人は、学者やオタクといわれる方によくいます。やさしいことを難しくしゃべる人は広告業界や詐欺師の世界に存在すると言われています。やさしいことをやさしくしゃべる人がいます。これで済めば何よりですがそうとばかりはいかないのがつらいところです。難しいことをやさしくしゃべる人、これを頭のいい人といいます。頭のいい人は、相手にとって専門外で、理解しがたいことについて解りやすく伝える方法として"たとえるチカラ"を使います。」

ここで"たとえるチカラ"で解りやすく説明する名人に田中真紀子元外務大臣を挙げています。小渕恵三氏、梶山静六氏、小泉純一郎氏をそれぞれ、凡人、軍人、変人とたとえ、「前に進もうとしたらスカートを踏む人がいた」と政界の舞台裏を誰にでも分かりやすい見事なたとえ話で盛り上げました。"たとえるチカラ"に磨きをかけてコミュニケーション能力を高めていきたいものです。⇒Blog Ranking

そんな言い方ないだろう
梶原 しげる
新潮社
定価 : ¥ 714
2005-04-15
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「呼吸法を習得して、心の状態を意識的に変える」
若い女性の間で、ヨガをはじめとする「呼吸法」が流行っています。

呼吸法を習得することで精神状態をコントロールすることでができ、さらには脳波や運動神経、感覚神経まで自由自在に操ることができるといいます。

肩甲骨ぐるぐる回し健康法でおなじみの、齋藤孝氏が提案する「齋藤式呼吸法」を紹介します。

「齋藤式"3・2・15の丹田呼吸法"

 1、3秒間、鼻から深く息を吸う。
 2、そのまま2秒間息をためる。
 3、口から15秒間かけて、少しずつ息を吐いていく。

息を吸うときは鼻から吸う。肩とみぞおちの力を抜いてへその下、丹田に息を入れてお腹を膨らませるように吸い込む。-この"吸う・ためる・吐く"1セットで20秒。"2分間丹田呼吸法"ではこれを6回繰り返すことになる。そうすることによって身体がリラックスし、意識は研ぎ澄まされ集中した状態になる。」


小中学校で実験をしたところ、呼吸法をする前後で明らかに集中力の変化が見られたそうです。「ヨガなんてキョーミないよ」という人も、呼吸法で自己コントロールできるとなると、魅力的に思えるのではないでしょうか。⇒Blog Ranking

誰でもグングン力が伸びる! 齋藤式 潜在力開発メソッド
齋藤 孝
マガジンハウス
定価 : ¥ 1,260
2004-09-16
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「おはよう!ありがとう!でツキがくる」
世の中にはツイている人と、ツイていない人がいると言う人がいます。
ツキなんて自分の力ではどうしようもないという見方もありますが、本当にそうでしょうか。


「一日のはじまりは"おはようございます"からです。中には、目覚めると、フトンの中で"ありがとうございます"と言う人もいます。"ああ、今日も、こうして生きていて、一日が始まる。なんてありがたいことだ"というのでしょう。-目が覚めたら、"パッ"と起きる。そして、とにかく"ありがとうございます"と言う。次に、はじめて会う人に、"おはようございます"と爽快に言うようにする。これがツキのある人生を送る日々の始まりにおいて大事なことです。"おはようございます"がきちんと言える子に悪い子はいません。また、会社に出てきて"おはようございます"が元気に言える人は、仕事も元気にがんばれるのです。」

朝元気に飛び起きて「ありがとうございます!」「おはようございます!」と爽快に言える人に「運の悪い人」なんて想像できませんよね。このような人にとっては多少嫌なことが起きても跳ね返しそうです。
逆に朝からドンヨリしている人に、ほんの些細なことでも「ツイてないな」と気にしてしまうでしょう。

そうなんです。ツイてるツイてないは当人の気の持ちようで、実体など無いのです。明日から「おはよう!」「ありがとう!」を実行して、ツキをつかんでみませんか。⇒Blog Ranking

ツキを絶対につかむ行動法則42―なぜあの人だけが成功するのか
ハイブロー武蔵
大和書房
定価 : ¥ 1,365
2003-11
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「やがて気づく知価革命」
規格大量生産型の工業社会から、多様な知恵が価値をなす時代への方向転換を堺屋太一氏は「知価革命」と呼びます。

「近代社会を実現した"革命"のなかでも、アメリカ合衆国の独立やフランス革命は、蜂起と戦闘と宣言の発表で、その時期に居合わせた者も世の激変を実感したであろう。日本の明治維新もそうだったろうし、私自身が少年時代に体験した戦後改革もそうだった。これに対して、人類の文明とのちの歴史に最も重要な変化を生んだ産業革命の場合は、ある時点で"革命"を意識したわけではあるまい。何十年かの間に新技術新組織による工場ができ、伝統的な手工業が衰退廃業し、やがて町の風景や家のなかの暮らしが変わったことに気づくといった日々の連続だったに違いない。"知価革命"もそうだ。」

熱湯にカエルを入れると、その熱さに驚いて飛び出しますが、水に入れてゆっくりとお湯を沸かすと、そのまま気づかずゆで死ぬそうです。

グローバル化とIT化が着実に社会を変化させている中、その温度差に気づかなければ、ゆでガエルの運命が待ってるのかもしれません。⇒Blog Ranking

日本の盛衰―近代百年から知価社会を展望する
堺屋 太一
PHP研究所
定価 : ¥ 819
2002-10
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「アジア通貨危機の非難はまったくの事実無根」
世界最強ヘッジファンド「クォンタムファンド」創設者 ジョージソロス氏です。

以前本ブログでも氏を1997年のアジア通貨危機の仕掛け人として紹介しましたが、本人はこう言っています。

「後にマレーシアのマハティール首相は、危機を起こした張本人だと私を非難したが、この非難はまったくの事実無根であった。われわれは、危機の最中はむろん、それに先立つ数ヶ月にも、バーツやリンギを売ったことはない。それどころか、これらの通貨が下落しはじめたとき、われわれは買い手だった。」

むむぅ。そうなのです、ソロス氏ははっきりと否定しているのですね。ヘッジファンドは財務諸表などの公開の義務がゆるく、ブラックボックスで不透明な面があります。昨今の原油高もヘッジファンドの仕業ではとささやかれていますが、真相は定かではありません。いずれにせよ、世界経済を自由にコントロールする力をもつヘッジファンド、見方にすると頼もしいですが、敵に回すと世にも恐ろしい集団です。⇒Blog Ranking

グローバル資本主義の危機―「開かれた社会」を求めて
ジョージ ソロス George Soros 大原 進
日本経済新聞社
定価 : ¥ 1,890
1999-01
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「"金融"を知ることは"人生"を豊かにすること」
日本では"金融"つまり"マネー"に関する知識は学校では教わりません。それどころか、個人がおカネを稼ぐことは悪いことで、会社や組織が稼ぐのは良いこと、という偏った平衡感覚が刷り込まれます。

金融を学び、マネーの知識を得ることで人生はもっと豊かになると本書では言います。

「個人にとって、金融を理解することが日本の経済を理解する大きなかぎとなること、そしてそれが、実は"自分の人生を豊かにする手段と支店"を与えることになる。個人の人生が豊かになることは日本が豊かになることであり、それを通して、将来世代が幸せな社会を作れるということにもなる。-人生のライフサイクルの設計では、"したいこと、なりたいこと、欲しいもの"などが関係してくるが、いずれにしても"先立つものは金"として、自らの人生の経済的、金融的リスクに関して経営・管理する必要がある。」

お金のことを学ぶことと、拝金主義になることは違います。むしろ、ホリエモンのように極端な拝金主義にならないためにも、お金に関する正しい知識を身に付ける必要があります。⇒Blog Ranking

あるべき金融 リスクテイクなくして再生なし
堺屋 太一 刈屋 武昭 植草 一秀
東洋経済新報社
定価 : ¥ 1,575
2003-11-21
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「ビジョナリーカンパニーを築くのに適していない人はほとんどいない」
「ビジョナリーカンパニー」からもうひとつ。

CEOであれ社員であれ、ビジョナリーカンパニーを築くのにそもそも適していない人はいるのでしょうか。

「ほとんどいない。適していないと言えるのは、長期にわたってねばり強く仕事を進めていくのを望まない人、成功すれば自己満足して努力しなくなる人、基本理念を持たない人、自分が去ったとの会社の姿に関心を持たない人だけだろう。事業を起こし、急速に発展させ、一財産をつくり、事業を売却して、引退生活を楽しみたいというタイプなら、ビジョナリーカンパニーを築くには適していない。進歩への意欲がないのであれば、常に改善を求める情熱がなく、前進することに喜びを感じるわけではないのであれば、ビジョナリーカンパニーを築くには適していない。目的を持った価値観を重視する会社にすることには興味なく、カネが儲かりさえすればよいのであれば、ビジョナリーカンパニーを築くには適しない。自分の在任中だけでなく、自分が去って十数年たったあとも強力な会社にすることに興味がないのであれば、ビジョナリーカンパニーを築くには適していない。しかし、この四つのケースを除けば、こうでなければならないという点は何もない。」

「ほとのどいない」といいながらずいぶんと出てきましたよ。(^^;
けど、確かにあらためて読み返してみると、「生まれ持った才能」は要求されておらず、どれもが「意識の持ちよう」でクリアできるものばかりですね。
将来起業を目指している方はぜひ目を通しておくべき1冊です。⇒Blog Ranking

ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則
ジェームズ・C. コリンズ ジェリー・I. ポラス James C. Collins Jerry I. Porras 山岡 洋一
日経BP出版センター
定価 : ¥ 2,039
1995-09
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「ソニーが生んだ最高の作品は"ソニー"」
先日紹介しましたサイバーエージェント社長 藤田晋氏をはじめ、
多くの経営者が多大な影響を受けたというベストセラーです。

すごいボリュームで読み応え抜群です。(^^;

本書ではビジョナリーカンパニーをこう定義します。

「ビジョナリーカンパニーとはなんだろうか。ビジョンを持っている企業、未来志向の企業、先進的な企業であり、業界で卓越した企業、同業他社の間で広く尊敬を集め、大きなインパクトを世界に与え続けてきた企業である。重要な点は、商品やサービスといった"すばらしいアイデア"も、すべて、やがては時代遅れになる。それどころか、市場そのものが時代に取り残され、姿を消すこともある。しかし、ビジョナリーカンパニーは、商品のライフサイクルを超え、優れた指導者が活躍できる期間を超えてずっと繁栄し続ける。」

ソニーが生んだ最高の"製品"は、ウォークマンでもなくトリニトロンでもなく、ソニーという企業であり、その企業文化なのです。会社そのものを究極の作品に仕上げることにより、その基本的価値は世代を超えて受け継がれ、決して時代遅れになることはない、と本書はいいます。⇒Blog Ranking

ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則
ジェームズ・C. コリンズ ジェリー・I. ポラス James C. Collins Jerry I. Porras 山岡 洋一
日経BP出版センター
定価 : ¥ 2,039
1995-09
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「自分の"前半生"と"後半生"を分ける分岐点」
「ウェブ進化論」からもうひとつ。

「二〇〇一年九月十一日の同時多発テロの衝撃から数ヵ月後、私は"九月十一日という日が自分の前半生と後半生を分ける分岐点になるに違いない"と予感した。それを聞いたある友人から"君は珍しいモノの考え方をするねぇ"と半ば揶揄のこもったコメントをもらった。確かに考えてみると"大きな環境変化が起きたときに、真っ先に自分が変化しなければ淘汰される"という"シリコンバレーの掟"に、私は知らず知らずのうちに強く影響されていたのだろう。」

この文章にはしびれました。自分の人生に「前半」と「後半」を設けて、新しい自分を構築していくという発想は新鮮で強烈でした。

では具体的に梅田氏はどう変わったのでしょうか。

「本質的変化に関する一つ一つの直感を大切に、"時間の使い方の優先順位"を無理しても変えてしまうことで、"新しい自分"を模索していきたいと思った。そして"自分より年上の人と過ごす時間をできるだけ減らし、自分より年下の人、それも一九七〇年以降に生まれた若い人たちと過ごす時間を積極的に作ることで次代の萌芽を考えていきたい"と思う気持ちが強まり、その原則に従って生きることにした。」

というわけで、私の分岐点はこのブログを書き始めた日とします。(^^
本書を読む前から、ブログをやりだして自分の意識の変化を感じていました。ブログを通して、著書と出会い、見に来てくださる皆さんと出会い、現実世界でも積極的に"出会い"を意識するようになりました。⇒Blog Ranking

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる
梅田 望夫
筑摩書房
定価 : ¥ 777
2006-02-07
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「"こちら側"から"あちら側"へのパワーシフトが確実に起こる」
現在世の中には私たちが生活する現実世界のほかに、もうひとつの世界があると言われます。竹村健一氏がいう「あの世」、大前研一氏がいう「Invisible Continent(見えない大陸)」、そして本書では「あちら側」と呼んでいます。

「ネットの『こちら側』とは、インターネットの利用者、つまり私たち一人ひとりが密着したフィジカルな世界である。-一方、ネットの『あちら側』とは、インターネット空間に浮かぶ巨大な情報発電所とも言うべきバーチャルな世界である。いったんその巨大設備たる情報発電所に付加価値創造のシステムを作りこめば、ネットを介して、均質なサービスをグローバルに提供できる。」

分かりやすくいうと、『こちら側』=リアルな世界、『あちら側』=バーチャルな世界です。もちろんこのブログも『あちら側』に存在しているといえるでしょう。
情報をインターネットの『こちら側』と『あちら側』のどちらにおくべきか、情報を処理する機能を『こちら側』と『あちら側』のどちらに持つべきか。このトレードオフがこれからのIT産業の構造を決定する本質であると本書では言います。⇒Blog Ranking

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる
梅田 望夫
筑摩書房
定価 : ¥ 777
2006-02-07
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「世界の情報でデータ化されているのは1%」
皆さんの中にもGoogle利用者が多いことと思います。「ぐぐる」なんていう言葉まで出てきています。Gooleは単なる検索エンジンを提供しているのみならず、既存のビジネスモデルを破壊し続ける類稀なる企業です。

そんなGoogleの最終目標とは。

「Googleは、世界の全データをオーガナイズする(体系づける)という目標を掲げている。世界には500万テラバイトの情報量があり、これまでにデータ化が完了しているのはまだ1パーセント。これをどのように達成するのか、Google社内で議論を重ねている。-しかし、2009年にはおそらく、『人類の知』と呼ばれるような分野のデータはすべて検索可能になっている。-そして、何かを聞かれたらGoogleが即答できる環境を作りたい」

世界の情報とは、「今日あなたが食べた夕食」も含まれるでしょう。もしかすると「あなたが頭で思い描いていること」も情報と呼べるかもしれません。そんな世界中のありとあらゆる情報をデータ化し検索可能にするという最終目標を持つGoogleをただの無謀な企業と笑い飛ばすか、脅威と捉えるか。私はちょっぴり期待しています。⇒Blog Ranking

グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する
佐々木 俊尚
文藝春秋
定価 : ¥ 798
2006-04
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「人生への意欲が低いのが"下流"」
「結論で読む人生論」からもうひとつ。

ベストセラーになった「下流社会」からの引用。

「"下流"とは、単に所得が低いということではない。コミュニケーション能力、生活能力、働く意欲、学ぶ意識、消費意欲、つまり総じて人生への意欲が低いのである。」

へぇ。これは誤解していました。最近よく耳にする上流下流って所得差で横切りにしてるだけなのかと思ってまして、「下品な本だな・・・」と読む気になれませんでしたが、この本にはそんな趣旨があったのですね。「人生の価値観」の格差ですか。自分は果たして上流なのか、下流なのか。⇒Blog Ranking


下流社会 新たな階層集団の出現
三浦 展
光文社
定価 : ¥ 819
2005-09-20
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「恩人を裏切りました。親友を裏切りました」
数々の名著から結論だけを抜粋し、人生論を論じようというおいしいとこ取りの本書です。

その中でサイバーエージェント社長 藤田晋氏の著書を引用しているのですが、その言葉が非常に心を揺さぶりましたので、少し長いですが記します。

IT株暴落のあおりで経営危機に陥り、マスコミからは叩かれ、株主からは罵倒され、もう会社を売るしかないというところまで追い詰められた当時の氏の心情をこう語ります。

「私の心はずたずたでした。なんとかこらえていたものの、本当は涙がこぼれ落ちそうでした。
人生を賭けて、命がけでやってきたつもりでした。
たった一つの自分のプライド-会社経営-それに全く自信を失くしていました。
世界中で、誰ひとりとして見方はいない。
孤独でした。
(略)
高校生でミュージシャンになるのを諦めて会社経営者になる道を選びました。
20歳のときに"二一世紀を代表する会社を作ること"を自分の目標に決めました。
恩人ともいえる専務を裏切りました。
親友を裏切りました。
サイバーエージェントを設立したとき、絶対にすごい会社に育てると胸に誓いました。
恋人とも別れ、仕事だけの人生をえらびました。
一日たりとも休まず働き続けていました。
美味しいものも食べず、遊びにも行かず。
すべては自分の夢のために犠牲にしてきました。会社経営に、人生を捧げてきたつもりでした。
そんな自分の生き方が本当に正しかったのか・・・。
自分の望んでいた人生はこれだったのか・・・。
そのことすらもわからなくなっていました。
28歳の夏の終わり。
私は行き場を失っていました。」


この一文には氏の会社経営に賭ける人生論がにじみ出ています。
「恩人ともいえる専務を裏切りました。」
「親友を裏切りました。」

公然とこう言い切る勇気を持つ氏を私は本当に尊敬します。
詳細は分かりませんが、おそらく相当な覚悟があったのでしょう。
現在の私と同じ28歳。考えさせられることが多い一文です。⇒Blog Ranking

結論で読む人生論―トルストイから江原啓之まで
勢古 浩爾
草思社
定価 : ¥ 1,470
2006-05
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「諦めた人だけが相対性理論を理解できる」
いまあなたが持っている常識の99.9%は「仮説」で成り立っているという趣旨の本書、意外と読みやすく面白いです。

「たとえば太郎君と次郎君がいて、お互いにべつのロケットに乗って宇宙空間ですれちがったとします。そのすれちがう瞬間に、お互いの時計を望遠鏡で見た場合、太郎君には自分の時計に比べて次郎君の時計が遅れているようにみえます。一方、次郎君にも自分の時計に比べて太郎君の時計が遅れてみえるのです。」

これが相対性理論です。ええ!なんで?なんで?とお思いでしょう。私も思います。しかし、ここで私たちの過ちは、「世界に時間の流れが一つしかないという仮説を定説と思い込んでいる」ことにあります。太郎君からみたら世界はこうなる。次郎君からみたら世界はこうなる。単にそういうことなんだって諦めがつく人は、すんなりと相対性理論を理解できるようになるものだそうです。⇒Blog Ranking

99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方
竹内 薫
光文社
定価 : ¥ 735
2006-02-16
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