数字が苦手な私でも難なく読め、「へえ、数字ってこんな見方もできるんだ」というタイトルどおりの感動を与えてくれる本です。
とくに面白かったのは次の一文。
「ところで、日本の"0"の概念について最近気づいたことがあります。日本には"0"を表現する"零"という漢字に"ゼロ"と"レイ"という読み方がありますが、そのゼロとレイの読み方を日本人は微妙に使い分けているようなのです。テレビでニュースキャスターがニュースを読み上げるとき、たとえばテストの点などについて言及するときは"レイ点"といいます。また、事故などで死亡者の数を言うときは"死者数ゼロ"と言うのです。前者の場合、テストの零点といっても、まったくすべて間違ったというわけではなく、答えは間違ったけれども、それを解く考え方はもしかしたらある時点までは合っていたかもしれないというような、絶対的な無ではないものを言っているといえます。後者の場合は、もう疑いの余地のない無、絶対数としての"0"のときゼロと読むようです。」
ああ、いわれてみればそうですね。「0.3」などというどこか断定できないような曖昧な数字には「レイ」と読みますもんね。「ゼロ」というとどこか絶対的なゆるぎない状態であるように聞こえます。断言を嫌い、曖昧さを持たせた表現を好む日本人らしさがこんなところでも出てるのですね。⇒Blog Ranking
とくに面白かったのは次の一文。
「ところで、日本の"0"の概念について最近気づいたことがあります。日本には"0"を表現する"零"という漢字に"ゼロ"と"レイ"という読み方がありますが、そのゼロとレイの読み方を日本人は微妙に使い分けているようなのです。テレビでニュースキャスターがニュースを読み上げるとき、たとえばテストの点などについて言及するときは"レイ点"といいます。また、事故などで死亡者の数を言うときは"死者数ゼロ"と言うのです。前者の場合、テストの零点といっても、まったくすべて間違ったというわけではなく、答えは間違ったけれども、それを解く考え方はもしかしたらある時点までは合っていたかもしれないというような、絶対的な無ではないものを言っているといえます。後者の場合は、もう疑いの余地のない無、絶対数としての"0"のときゼロと読むようです。」
ああ、いわれてみればそうですね。「0.3」などというどこか断定できないような曖昧な数字には「レイ」と読みますもんね。「ゼロ」というとどこか絶対的なゆるぎない状態であるように聞こえます。断言を嫌い、曖昧さを持たせた表現を好む日本人らしさがこんなところでも出てるのですね。⇒Blog Ranking
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