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心を打った この本の この一行

選りすぐりの書籍から、心に響いた一文を紹介します。
「武士の武士たる所以は戦いにおいて勝つということ」
宮本武蔵がちょっとしたブームなようで。『バガボンド』というマンガが若者の間で武蔵ブームの火をつけ、武蔵関連の書籍がまた売れ始めています。
※ちなみに『バガボンド』とは英語の放浪者(Vagabond)のことだそうです。

歴史的に偉業を成し遂げたわけでもない武蔵がなぜ現代でも多くの人を虜にするのか。その謎を本書が紐解きます。

武蔵の魅力の一つに「強さ」があります。武蔵の「命がけ」論を紹介します。

「武蔵は云う。だいたい武士と呼ばれているような人間は、自分たちの心得をどういうものと考えているかというと、ただ死ぬこと、死を覚悟することを武士の道だと思っている。-死ぬことを覚悟するぐらいで、武士の資格があるなんて思うのは、とんでもなく甘えた話だ、ということになる。武士の武士たる所以は、戦いにおいて勝つということ、その力量においてすぐれているというところにある。」

命は地球より重い、と教えられてきたわたしたちは、「命がけで○○します」と口にすると、何か大それた覚悟を決めたかのような気にさせてくれます。しかし、武蔵に言わせると、命がけで生きるのは当然のこと、仕事に命をかけるのも当然、命がけで家族を守るのも当たり前のことなのです。命をかけるぐらい僧侶でも百姓でも女性でも子どもでもできます。命がけは単なるスタート地点、肝心なのはその次にどんな結果が残せるのか、なのです。かっこいいですね。⇒Blog Ranking

ちなみに↓の「戦気」というカバー文字は武蔵筆です。

人を斬る覚悟があるか 宮本武蔵「五輪書」の真髄
福田 和也
講談社講談社講談社
定価 : ¥ 1,365
2003-01
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☆☆

「仕事は個人で行うのではなく組織で行うもの」
信長・秀吉・家康という日本を代表する三人の天下人から、勝てる組織を作るヒントを得ようという本書。三者三様のリーダーによる組織作りの特徴を的確に捉えており、ビジネスマン必見の内容となっています。

秀吉から。

「豊臣秀吉は、戦国時代の混乱期の中で、"仕事は個人で行うのではなく、組織で行うもの"ということを主張し、それを実現したトップリーダーである。部下にとって必要なのは①なぜこういう仕事をするのか?②自分のやることがどれだけ組織に役立つのか?③それに対してどういうほうびが与えられるのか?という三条件だ。」

秀吉は、部下にすべてを指示・命令として出さずに、一部分を働く者に考えさせるという方法をとりました。部下に「なぜ?」を考えさせるのです。その重要性は今も変わりません。命令されるがままにしか動かない組織は必ず滅びます。強い組織は、メンバーが自分の行動の意味を理解しているものなのです。⇒Blog Ranking

信長・秀吉・家康の研究
童門 冬二
PHP研究所
定価 : ¥ 520
2006-11-02
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☆☆
「中国人が好むものを作るほうがリスクが小さい」
中国で安く作って、日本で売る。日本の製造業者にとって、王道ともいえる販売フローです。ユニクロしかり、ダイソーしかり。しかし、その王道も日本の景気回復と中国の人件費高騰に伴い、変化しつつあります。

「中国で、中国人の感覚を日本人の感覚に近づけて"日本人が好む"ものを作らせるよりも、日本で日本人の感覚を研ぎ澄まして"中国人が好む"ものを作ることのほうがリスクが小さくて、労力も少なく済む。」

ここ数年、製造拠点を日本に移す動きが活発です。例えばSHARPは三重県に巨大向上を設立し、すべての製造工程を日本に移しました。日本人が満足する品質は、中国のみならず世界中のどこでも間違いなく通用します。中国で作って日本で売るか、日本で作って中国で売るか。日本企業にとって大きな決断が迫られます。⇒Blog Ranking

明日から中国で社長をやってください
五十嵐 らん
エクスナレッジ
定価 : ¥ 1,500
2006-10-20
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☆☆
「感情はお金儲けの妨げとなる」
香港では華僑と呼ばれる人たちが莫大な資産を築いています。その額は日本の国家予算に相当するといわれています。華僑富豪たちはいかにしてその資産を築き上げたのかを、元証券会社香港支店の営業マンの著者が解き明かします。著者と富豪たちとのやり取りは非常にリアルで、物語としても面白い本です。

華僑資産家の考え方の特徴に以下のようなものがあります。

「お金儲けと感情。このふたつは密接な関係があります。表と裏、太陽と月。それぞれが役割を持ちながらも、決して交わることのない関係。」

「感情はお金儲けの妨げとなる。」

「よくない感情をコントロールするのは正しい知識だけである。」


日本人はお金のやり取りに感情を込めます。一方華僑のビジネスでは決して感情をはさみません。これは文化の違いであり、どちらが良い悪いと結論はつけれませんが、著者が長年華僑富豪と付き合ってきて一番感じた彼らの特徴だそうです。⇒Blog Ranking

香港大富豪のお金儲け 7つの鉄則
林 和人
幻冬舎
定価 : ¥ 1,365
2006-10-11
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☆☆☆
「ユダヤ人のおとなはスポイルされた若者を容赦しない」
ユダヤ人がビジネス、芸術、文化、化学などさまざまな分野でその才能を発揮し活躍しているのは周知の事実です。なぜユダヤ人は優秀なのか。彼らの歴史から人生哲学までを日本人と比較しながら分かりやすく紐解きます。

日本でも急増するニートと呼ばれる若者たち。ユダヤ人の間ではどうなのでしょうか。

「ところで、アメリカのユダヤ人のあいだでも、甘やかされて育った若者はふえている。だが、ユダヤ人のおとなはそういうスポイルされた若者を容赦しない。わがままな若者はユダヤ人社会の将来を危うくする。だから、そういうものがいると、ユダヤ人のおとなは容赦なく若者を罵倒する。」

ユダヤ人が甘えを容赦しないのにはふたつの理由があるといいます。ひとつは、世界中で受けてきた差別の歴史からくる危機感。そして、ユダヤ人の伝統的労働観が怠慢というものを拒絶するそうです。⇒Blog Ranking

貧乏でも金持ちの列に並べ―ユダヤビジネス哲学
手島 佑郎
全日出版
定価 : ¥ 1,575
2003-10
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☆☆☆
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